唾石とは
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唾石の成分は、リン酸カルシウムや炭酸カルシウムなどで、
内部を見ると年輪状になっています。
唾液腺にカルシウムが沈殿したり、死んだ細菌の塊や、
唾液が通る管の上皮がはがれたものなどの、
何か小さな異物が核になって唾石ができることがわかります。
大きさは多くが数oです。
唾石症は、唾液分泌量が多いことと、粘り気の高い
ネバネバした唾液を分泌することから、
顎下腺での発生が最も多く、
少ないながら耳下腺の場合もありますが、
そのほかの唾液腺ではあまり見られません。
患者はほとんどが成人ですが、これは、
こどもの場合唾液分泌量が多いので、
たとえ唾石が作られ始めても、
自然に排出されている可能性が高いからです。