口腔がんの症状
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口腔腫瘍の一般的な特徴は、
ほとんどの場合初期には痛みを感じることが少なく、
また無痛性の腫脹がみられます。
そのせいで、普段の生活や仕事になどには
影響がみられないのが普通です。
また口内炎と誤診され易く、患者も口内炎だから
直ぐ治るだろうと思い放置している場合が多く見受けられ、
受診時には腫瘍が大きくなりすぎている場合や
周囲組織への強い浸潤を伴う症例がしばしば見られます。
しかし、舌がんの約1/3から半数は刺すような痛みを伴い、
ある種の唾液腺がんはあごの下から側頭部へ
かけ強い痛みが放散するものもあります。
あごの骨に発生した悪性腫瘍はしばしば唇やおとがい部のしび
れ感など神経障害や歯痛、歯が浮いた感じなどが出現します。
顎の下や首すじの無痛性の
グリグリ(リンパ節)が見られることもあります。
口腔には前がん病変という粘膜の病気がしばしば見られます。
前がん病変とは普通の口腔粘膜病変に比べて放置しておけば
「がん」に移行する率が高い病変を言います。
口腔粘膜は通常ピンク色をしていますが、白色・紅色・黒色など
ピンク色以外の粘膜の着色は要注意です。