歯ブラシの歴史

    古代インドで使われていた歯木が、
    平安時代に仏教とともに中国を経て日本に伝来しました。

    当時はボダイジュの木片の先端をかみ砕いて
    房状にしたものでした。

    清掃用具として広がった歯木は房楊枝または楊枝と呼ばれ、
    最初は、僧や仏教徒の間で広まりました。

    江戸時代になると、房楊枝や爪楊枝を売る専門店「楊枝屋」も
    登場し、広く一般に普及しました。
    浮世絵にもしばしば房楊枝を使用しているところがみられます。

    日本で現在のような歯ブラシが作られたのは明治5年です。
    インドから輸入したイギリス製の歯ブラシを見本に、鯨のヒゲで
    柄を作り、馬の毛を植えました。クジラ楊枝と呼ばれました。

    初めは横楊枝(西洋式)、歯楊枝、歯磨楊枝といった名で
    呼ばれていたのですが、明治23年の第3回内国勧業博覧会で
    歯刷子の名称で出品されたのが、「歯ブラシ」という言葉が
    使われた始まりといわれます。